- 高濃度ビタミンC点滴(エイジングケア)
- 高濃度ビタミンC点滴の料金
- 高濃度ビタミンC点滴を受けていただく前に
- 高濃度ビタミンC点滴の治療間隔
- 当院で使用している、高濃度ビタミンC点滴剤について
- 点滴療法のメリット
- ビタミンCの美肌効果
- Q&A
高濃度ビタミンC点滴(エイジングケア)
加齢による細胞の老化は誰にでもやってきます。しかし誰にでも来るものだから仕方ないと放置すれば、身体の様々な活性が低下していき、見た目の老けより体内の様々な臓器、運動器などの活動までが老化し、健康寿命を短縮することにも繋がってしまいます。しかし、適切なケアを行うことで身体の様々なパーツの老化を抑え、健康寿命を延ばすことができます。それがエイジングケアの本来の目的です。 当院では、そのエイジングケアの一環として、高濃度ビタミンC点滴をお勧めしております。 ビタミンCには、抗酸化作用、免疫増強作用、抗ウイルス作用、コラーゲン合成など有用な作用があります。このビタミンCの高濃度溶液を直接静脈に点滴することで、限られた量しか摂取できない経口投与に比べてより高い効果を得ることが期待できます。
高濃度ビタミンC点滴の料金
健康保険は適用されず、自由診療となります。
初回 | G6PD検査費用(初回のみ) | 7,500円 |
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2回目以降 (高濃度ビタミンC点滴代のみ ①、 ②のどれか) |
①高濃度ビタミンC25g | 11,000円 |
②高濃度ビタミンC50g | 16,000円 |
※高濃度ビタミンC点滴は完全予約で承っております。初めての方は、治療の内容について正しくお伝えし、ご理解いただいた上で同意書をいただきます。また初回診療の際、ビタミンC点滴治療が可能かどうか、血液検査にてG6PD(グルコース-6-リン酸脱水素酵素)の有無を確認します。血液検査の詳細につきましては次の項目をご覧ください。 この結果を判定するため、初回治療では診療と検査のみでビタミンC点滴は行っておりません。 初回診療終了時に2回目の予約をとっていただき、ビタミンC点滴を行います。 点滴には1~1.5時間程度時間を要します。診療終了の1.5時間ほど前の時間で予約をお取りください。 なお、外来診療の予約の混雑状況に応じて、高濃度ビタミンC点滴のご予約を他の日程にずらしていただく可能性があります。あらかじめご了承ください。
高濃度ビタミンC点滴を受けていただく前に
初回の方には、エイジングケア目的の高濃度ビタミンC点滴に関する詳細な情報を提供するためのカウンセリングと、G6PDの欠乏症がないかどうか確認するための血液検査を行います。G6PD(グルコース-6-リン酸脱水素酵素)という酵素が欠損している方が日本人では1000人に1~5人程度の割合でおり、欠損症の方は普段は貧血症状が無いものの、いくつかの病原体や酸によって赤血球が破壊され、貧血をおこしてしまうことが知られています。ビタミンCは血液中に入ると酸化して、欠損症の場合貧血がおこる可能性が高く、本治療を受けていただくことができないため、この検査を行っております。なお、過去にG6PD欠損症の検査を受けたことがある方は、検査結果のわかるものをお持ちいただければ、初回に点滴を行うことも可能です。
高濃度ビタミンC点滴の治療間隔
高濃度ビタミンC点滴は、比較的即効性のある治療ですが、ビタミンCの性質上、余剰分は体外に排出され貯めておくことができません。そのため、月1~4回程度の目安で治療目的に応じた回数続けていただくと効果的です。 点滴のお時間は、投与量によってことなります。最多の50gの場合は1時間程度、最少の 12.5gの場合は20分、25gの場合40分、50gの場合60分程度です。
当院で使用している、高濃度ビタミンC点滴剤について
国内で一般的に入手可能な高濃度ビタミンC製剤(点滴用)の多くは防腐剤が添加されています。点滴で使用する場合、防腐剤が必要以上に体内にとりこまれてしまうため、当院では、アイルランドのMylan社が製造する防腐剤が添加されていない高濃度ビタミンC製剤を輸入して使用しております。これは欧米でも一般的に使用されているものです。また本剤は海外メーカーの製剤の中でももっとも塩分含有量が少ないもので、点滴による浮腫や心不全といった副作用のリスクが低いことも特徴です。
点滴療法のメリット
高濃度のビタミンCも、経口で投与した場合は、その性質上90%程度が腸管で吸収されずに体外に排出されてしまいます。それに比べ点滴投与であれば、ほとんどの量がそのまま体内で吸収されます。点滴後は経口投与と比べてビタミンCの血中濃度が20~40倍となることがわかっており、その差は歴然としており、点滴のほうが高い効果を期待できます。
ビタミンCの美肌効果
美容効果
美白効果 | メラニン色素を抑制し、シミやくすみを改善します |
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お肌に張りと弾力を与える効果 | コラーゲンやエラスチンといった、お肌に弾力を与える物質を増やし張りのある肌をとりもどします |
保湿効果でしっとりした肌づくり | セラミドの生成を促進することで、お肌の水分保持力を高め、みずみずしいお肌をつくります |
ニキビ、吹き出物などお肌のトラブルの改善効果 | 余分な皮脂の分泌を抑制することで、毛穴をきれいに保ちます。その結果ニキビを予防し、抗炎症作用でお肌のトラブルを改善します。 |
美容以外の効果
抗酸化作用 | 身体をさびつかせる(酸化させる)もとになる活性酸素に対し抗酸化作用で活性酸素から身体を守り、若々しさを保つ効果 |
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疲労回復効果 | 経口内服にくらべて、ビタミンCの血中濃度が20~40倍高くなるため、疲労感や倦怠感を即効的に解消し、抗酸化作用でストレスから発生する活性酸素を抑え、ホルモンの働きを円滑にすることで対ストレス性が向上する効果 |
免疫力向上 | 体内に侵入した異物と闘う免疫システムの主役である白血球の機能を強化、免疫力を高める効果 |
がんを予防 | がん予防に高濃度ビタミンCが注目を集めています。強力な抗酸化作用で、細胞のがん化を防ぎ、免疫システムを増強、抗がん作用のあるインターフェロン産生の強化効果など |
歯周病治療・対策 | コラーゲン産生を増強し、歯周病によって失われた歯茎のコラーゲンの再生による歯周病治療など、様々な歯科領域への応用 |
Q&A
高濃度ビタミンC点滴療法を受ける際に気をつけることはありますか?
低血糖による、めまいや脱水がこると、点滴中に吐き気、頭痛などがおこることがあります。そのため、空腹のまま治療をうけることがないように、食事を済ませてご来院ください。 また、点滴中に口渇があらわれることもありますので、点滴中の水分補給も忘れないようにしてください。
点滴の前日、また治療日の夜などの食事に制限はありますか?
とくに制限はありません。
超高濃度ビタミンC点滴療法には副作用がありますか?
通常の点滴による血管痛などについては、予防のためゆっくり点滴を入れており、まず発生しません。その他としては、口渇、低血糖によるめまい、頭痛、吐き気、低カルシウム血症、アレルギー、眠気、ぼーっとするなどの報告がありますが、いずれも軽いもので頻度も稀か非常に稀なことです。とくに重大な副作用はありません。 また、G6PD欠損症の方は溶血性の貧血をおこしてしまう可能性がありますが、事前の検査で対応しており、欠損症の方は本治療を受けられないことになっていますので、問題が発生することはありません。
フリースタイルリブレやCGMなど、持続血糖測定を行っている方は偽性高血糖になるため、ご遠慮ください。