NMN点滴療法とは
NMNには長寿遺伝子や抗老化遺伝子ともよばれるサーチュイン遺伝子を活性化させる働きがあります。
このNMNを点滴で投与することによって、細胞を若返らせ、良い健康状態を保ち、若々しさを維持することができます。
NMNとは、ビタミンB3から作られる物質で、ニコチンアミドモノヌクレオチド(Nicotinamide Mono Nucleotide)の略で、ニコチンアミドはニコチン酸の化合物、ヌクレオチドはDNAの基本構成となる物質をあらわしています。
効果
老化にあらがう遺伝子、「サーチュイン遺伝子」
ヒトを含む哺乳類は、もともと老化にあらがう働きをする遺伝子としてサーチュイン遺伝子を体内にもっています。サーチュイン遺伝子はもともと染色体を構成する重要なたんぱく質が変化したもので、遺伝子の転写をコントロールするための重要な役割を果たしている物質の一つです。その働きを介して、代謝、細胞内のたんぱく質を分解するオートファジー、細胞の生まれ変わりを促すアポトーシス(プログラムされた細胞死)といった、細胞の修復・再生システムに働きかけることで、
- 細胞が若返り
- 老化が食いとめられ
- 健康寿命が延びる
という効果を発揮することが、様々な実験からわかってきています。
鍵となるのは「NAD」、そしてその材料である「NMN」
このように人体の老化防止や健康維持に大切な役割を果たしているサーチュイン遺伝子ですが、残念ながら自然状態では、加齢とともにその数を減じ、それを自然に補うことは難しいことがわかっています。
そこで外からの刺激によるサーチュイン遺伝子を活性化が必要になるのですが、その時に重要な働きをするのが、NADという体内物質です。NADはNicotinamide Adenine Dinucleotideの略で日本語ではニコチンアミドアデニンジヌクレオチドと言い、細胞内のミトコンドリアがエネルギーを生み出すために必須の物質で、それによってサーチュイン遺伝子も活性化していきます。このNADは運動やカロリーコントロールなどによっても活性化しますが、近年の研究でNMNの投入によるNADの活性化効果が非常に高いことがわかってきました。
しかし、NADは経口で投与しても、90%以上が消化管で分解されてしまうため、内服薬やサプリメントなどの形で投与してもほとんど効果を望むことができません。
ところが、NMNはNADの材料であり、経口で投与してもすぐに血中に取り込まれるため消化管で分解されてしまうことがなく、体内でNADに変換され、サーチュイン遺伝子に働きかけることができるようになります。
この効果の効率をさらに高めるのが、直接点滴によってNMNを血中におくりこむ、NMN点滴療法です。
こんな方におすすめ
- 体力の低下が著しい
- 熟睡できない
- どうも代謝が衰えてきたような気がする
- 健康寿命を延ばし、いつまでもしっかりと活動したい
- いつまでも若々しい自分でいたい
など
注意点・副作用
NMN点滴療法では、血管痛がみられることが報告されています。ただし血管痛については、点滴という治療法そのものでおこる現象で、NMN点滴療法固有のものではありません。
その他にも特に重大な副作用は報告されていませんが、頭痛、吐き気、軽いアレルギー反応などの報告例があります。
※現在、何らかの疾患の治療を受けている方は、必ず医師に相談してください。
料金
NMN点滴療法 | 価格(税込) |
---|---|
NMN点滴(初回トライアル価格) | 40,000円 |
NMN点滴(2回目以降) | 60,000円 |
※未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
本治療でもちいる薬品は、医療品医療機器等法の承認を得ていない未承認薬です。我が国では未承認薬を医師の責任のもとで使用することが認められており、それに従って本治療を行っています。
薬品は一部外部委託がありますが、院内で適法に調剤しています。
※同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等の有無
同一の性能をもつ国内承認医薬品として本治療に使用できるものは他にありません。
※諸外国における安全性等に係る情報
主要欧米各国でも本治療が承認されている国はまだありません。ただし、臨床試験が米国ワシントン大学医学部をはじめとして、世界各国で開始されており、日本でも慶應大学医学部の研究グループが行った臨床試験によって安全にヒトに投与できるという結論を得ています。
また、現時点で重大な副作用についての報告はありません。