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マンジャロ

マンジャロ とは

マンジャロ とはマンジャロは2023年に2型糖尿病の治療薬として新しく承認され、販売が開始された皮下注射タイプのGIP/GLP-1受動態作動薬です。GIPはグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドという物質の略称で、簡単に言うとインスリンの分泌を促進するホルモンの一種です。GLP-1は小腸で分泌されるホルモンで胃腸の働きを調整し、インスリンの分泌を促進します。
マンジャロはこの2つのホルモンに作用する世界で初めての薬で、2型糖尿病の治療効果に加え、長期投与によって20~30%以上の体重減少効果が認められています。
★過去最強の糖尿病治療薬とも呼ばれ、優れた体重減少効果と血糖改善効果があり、当院では適応患者様であれば積極的に使用することが多いです。

マンジャロ の効果

マンジャロは胃の内容物の排出を送らせることと、中枢に作用するし食欲を抑制します。また、インスリンの分泌促進によって血糖値をコントロールします。

マンジャロ の副作用

胃腸症状として、吐き気や嘔吐、下痢といった副作用があらわれることがあります。マンジャロを投与しはじめた頃や、投与量を増やした際にあらわれやすい症状です。
消化管の機能を抑える効果があるため、人によっては便秘になる可能性があります。
インスリンの分泌促進によって低血糖がおこりやすくなります。とくに他の糖尿病薬と併用している方は低血糖がおこりやすいため注意が必要です。
激しい空腹感、動悸、冷や汗、手足のふるえ、目のかすみ、眠気など低血糖の症状がおこったら、すぐにブドウ糖などを補給しましょう。

マンジャロ の使用方法

マンジャロは、注射器がセットになった形態で処方される自己注射の治療です。最初は週1度2.5mgの腹部への注射から始めて、4週間経過したら様子を見ながら週1回5mgの自己注射に増量することができます。
最初は院内で自己注射の練習をして、その後はご自宅で注射することができます。

マンジャロと他のGLP-1治療薬の違い

商品名 マンジャロ トルリシティ リベルサス
用量 2.5㎎、5mg、7.5mg、10mg 0.75mg 3mg 7mg 14mg
用法 週1回皮下注射 週1回皮下注射 毎日一回一錠内服
保存方法 2~8℃保管(12か月以上)常温・遮光で21日間保存可 2~8℃保管(12か月以上)常温・遮光で14日間保存可 常温・遮光で保管(12ヶ月以上)

 

 

よくあるご質問

すぐに処方可能でしょうか?

患者様の状態次第で、処方前に検査が必要になる場合もあります。また、2023年8月には供給不安定によりメーカーより出荷停止となった経緯があり、原材料の供給次第では再度出荷停止になる場合もあります。

健康保険適用で治療できますか?

2型糖尿病の診断(HbA1cが7.0%以上など)がある場合、健康保険適用となります。

どのぐらいの期間で効果を感じられます化?

患者様それぞれで異なりますが、一般的には治療開始から1か月目程度で効果を感じることができるようになる傾向があります。

安全性が心配です

医師が患者様それぞれの状態を診た上で必要であれば検査を実施し、治療を開始します。また治療開始後もしっかりと経過観察をおこなっております。薬剤は2型糖尿病の治療薬として安全性の検査などを経た上で発売されたものです。
GLP1は胆石症のリスクがあるため、腹部エコー検査を推奨します。

通院はどの程度の頻度になりますか?

経過観察もふくめて最初は2週に1度程度、安定してくたら4~12週に1度程度通院での診療となります。

手術が必要ですか?

マンジャロは腹部の皮下への自己注射による治療です。そのため手術はございません。

妊娠中でもマンジャロ治療は可能ですか?

妊娠中のマンジャロ治療がお控えいただいております。また相談、診療などもまずは担当の産科医の指示に従ってください。

一回の診療時間はどの程度しょうか?

マンジャロは自己注射が基本です。そのため基本的な治療はご自身で行っていただきます。通院は経過観察や状態変化への対応となりますので、一般的には15~30分程度かかります。

定期的な受診日に必要なものはありますか?

まずは健康保険証、各種医療証が大切です。また診察券もお忘れ無くお持ちください。初診の際は、これまでの健康診断などの結果、他の医療機関ですでに治療されている方は診療情報提供書(紹介状)、検査結果のデータ、お薬手帳などをご持参ください。