血糖値が下がらない時の3つの罠~現役糖尿病専門管理栄養士が気づいたこと~
ごきげんよう!管理栄養士の大塚です。
糖尿病の栄養指導をしていると、
『食事制限を頑張っているのに血糖値がなかなか下がらないんです。』
という相談がよくあります。
頑張っているのに結果が出ないとモチベーションが下がってしまいますよね。
そこで今回は、血糖値がなかなか下がらない理由として考えられる“3つの罠”をご紹介します!
一つ目の罠…欠食
たしかに食事の回数を減らせば、摂取カロリーを減らすことには繋がります。
しかし、食事の間隔が空くと身体が飢餓状態に陥り、基礎代謝が落ちて脂肪を貯めやすくなってしまいます。
特に朝食を欠食すると
●インスリン分泌の反応が遅れる
●血液中の遊離脂肪酸が増え、インスリンの働きを妨害する
これによって1日を通して血糖値が上昇しやすくなり、HbA1cの悪化にも繋がります。
二つ目の罠…炭水化物の単独食い
炭水化物単独のお食事では、
血糖スパイク(=食後高血糖)を引き起こします。
血糖スパイクによって血糖値が乱高下すると、血管に大きな負担がかかり動脈硬化が進行し脳梗塞や心筋梗塞のリスクになります。
●たんぱく質や食物繊維などのおかずを揃える
●炭水化物(主食)は後半に手を付ける
これを意識するだけで、数値の改善を助けます。
三つ目の罠…低糖質商品の乱用
意外と多いのがこれ!
血糖値を改善させようと、一生懸命食事療法に取り組んでいる患者さんほど
低糖質商品へのアンテナが鋭く、指導しているこちらが新商品を教えてもらうなんてことも。
人口甘味料入りのお菓子やドリンクは、過剰に摂取すると
食欲を暴走させてしまう可能性があります。
低糖質だからといって目についたものすべて購入してみたり、
物足りなくなって結局食事量が多くなってしまったり、、
低糖質商品はうまく利用し、食べ過ぎにならないよう注意しましょう!
甘味料の考え方については、こちらを合わせて読んでみてくださいね。
☟要チェック☟
「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」の違いとは?糖尿病患者さんが気を付けること
食事療法は、ストレスに感じたり、モチベーションが続かない場面もありますよね。
そんな時はお気軽にご相談ください!